ラブライブ!スーパースター!!を語りたい!!!

ラブライブ!の歌詞を考察するブログです

Liella!『Dancing Heart La-Pa-Pa-Pa!』歌詞考察

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第8回Liella!歌詞考察『Dancing Heart La-Pa-Pa-Pa!』
作詞:畑亜貴 作曲:高木龍一

今回はLiella!ファーストシングル『始まりは君の歌』収録の『Dancing Heart La-Pa-Pa-Pa!』について語っていこうと思います。

(『始まりは君の空』についてはこちらの記事にて紹介しています) 

 

最初聞いたときはあまりピンとこなかった筆者ですが、リリイベでキャストのみなさんが可愛らしい歌とダンスを披露してくれたときから印象が変わった一曲です。CDで聞いてもよくわからないけど、ライブで聞いたら好きになっちゃったって経験、みなさんもありますか?筆者の場合、虹学の『SweetEyes』なんかがまさにそれです。ライブのアンコールでキャストのみんなが楽しそうに歌う姿が印象的です。

話が横路にそれました。

歌詞の考察を始めていきましょう。とはいえ、こちらの曲あんまり考察する部分がないといいますか、なんといいますか。ライブで応援しながら聞くのが楽しい曲なんじゃないかなーとか思ったりして・・・・・・みなさんはどう思います?

興味深い考察などありましたらコメントなりTwitterのリプライやDMなりで教えていただけるとありがたいです。(ちなみに筆者ははてブロを始めて一週間未満なので、そもそもコメントのやりかたを知りません。)

 

 ぱっと現れた扉から

 呼ばれてる? 誰かに呼ばれてる!

 さあ冒険へと出かけるよ

 新しい世界へと らっぱっぱっ

 

冒頭のパート、呼んでいるのは誰でしょう。

サビには「君と僕とで」とあるので、特定の誰かを指していると考えるのが自然ではありますが、ここはあえて”呼んでいるのは”自分の声”と解釈してみましょう。

別の楽曲ですが「Dreaming Energy」にてこんなフレーズが登場します。

 

 ひとりで歩いてると

 やってみたいこと いっぱい考えちゃう

 できるかな? だいじょうぶだよ!

 答えてる その声は 誰だろう

 

ひとりで歩いているときに聞こえる声、空耳でないとしたらそれは自分の心の声です。同じように『らっぱっぱっぱ(略称)でも心の声と捉えることができるでしょう。

さて、そんな心の声は、「新しい世界へ」の「冒険へと」いざないます。続く「らっぱっぱ」が陽気さを醸し出していますね。

 

 ふわっと浮かんで羽が生えて

 もうなんでもありだと気が付いた

 飛んで 飛んで 飛んでどこへ

 翼に聞いてみるか らっぱっぱっ

 

心の声に誘われて踏みだしてみれば「ふわっと浮かんで羽が生えて」「なんでもありだと気が付」きます。そして「飛んでどこへ?」「翼に聞いてみるか らっぱっぱっ」と続きます。なんて楽観的で明るさに溢れた曲でしょう。

心の声のまま踏みだせば、けっこう簡単に空も飛べちゃうし、どこまで飛べるかどこへ行くかは心の翼次第。自由気ままな感じが楽しそうですね。

続きはこうです

 

 わくわくとまらない

 君と僕とで

 ほら始めようよ

 勢いだけで いいんじゃないかな

 (一部抜粋)

 

心の声に誘われたまま「勢いだけで」飛び出していくのも「いいんじゃないかな」そういって、意気揚々と夢への一歩を踏み出していく様子が目に浮かびます。

そしてサビのパートはこうなります。

 

 叶えてみたくなった

 夢が生まれて 僕らの胸はじけそう

 叶えてみたくなった

 やってみようか やってみようよ

 みんなで La-Pa-Pa-Pa

 

サビにてようやく、これが複数人の曲だということが判明します。「僕ら」「みんなで」がそれを示唆するフレーズですね。心の声に誘われて飛んでいたら、同じように新しい世界への冒険に出かけている「誰か」に出会い「僕ら」になったのでしょうか。

解釈が分かれるところですが、短いセンテンスに様々な意味を重ねる畑亜貴さんの作詞センスからいくと、あながち外れていないだろうと思います。

 

さて二番に行きます。ここで筆者の考察が間違っていたことが判明しました。

 

 ぐっと想いが込み上げたら

 呼んでみよう! 誰かを呼んでみよう!

 ああその時は応えて

 声聞かせて らっぱっぱ

 

ぱっと現れた扉から呼んでいるのは心の声ではなく、やはり顔のある「誰か」でした。

そして、いまや「誰かに呼ばれた」ままではなく「呼んでみよう! 誰かを呼んでみよう!」と誘う側になるんですね。夢ってひとりだけのものじゃなくて、誰かを巻き込んで大きく花開くものだと思います。この歌の「らっぱっぱ」はもしかすると夢の蕾が芽吹き徐々に開花してゆく様を表現しているのかもしれません。花って「ぱっ」と咲きますもんね。

次の節にすすみます。

 

 きらきらしたいから

 君と僕とが

 ほら出会えたんだ

 偶然だっていいんじゃないかな

 

偶然だっていいんじゃないかな」このパートがお気に入りです。夢の始まりが偶然の出会いだとしても、それで「いいんじゃないかな」。

二番サビです

 

 届けたい 届けるんだ

 待ってて もっと すごいことが起こりそう

 届けたい 届けるんだ

 いまの気持ちを 気持ちのままに

 歌おうよ

 

偶然呼ばれて始まったぼくらの夢だけど、いまは「届けた」くてうずうずして「届けるんだ」決意に変わります。「もっとすごいことが起こりそう」だから「待ってて」ほしい。「いまの気持ちを 気持ちのままに」「届けたい」から「歌おう」!

 

こうして読んでみると「らっぱっぱっぱ(略称)も、けっこう熱くてきらきらした曲だってことがわかります。この曲の印象がぐっと良いものになりました。


と、いうことで『Dancing Heart La-Pa-Pa-Pa!』については以上です!

現状考察できる楽曲は(リエラの歌を除き)すべて記事にしているので、次回更新は8月4日のEDシングル発売以降になります。同じ時期に筆者がワクチン接種に行くこともあって(副反応等で)少し遅れるとは思いますが、次もぜひよろしくお願いします。

ここまで読んでくださりありがとうございました!!それでは、また次回お会いしましょう!

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(繰り返しますが当ブログで行っているのは歌詞中心の考察です。歌唱やアニメーションを含めた全体の考察とは角度が異なるため解釈はこれに限らないことを注釈します)

Liella!『未来は風のように』歌詞考察

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第7回Liella!歌詞考察『未来は風のように
作詞:畑亜貴 作曲:山田智和

 

2021/08/08 追記(2番以降の歌詞について追加) 

今回は8月4日発売予定のアニメ『ラブライブ!スーパースター!!』EDテーマ『未来は風のように』について語っていこうと思います。歌詞全文が公開されていないためTV放送されたパートから考察を進めていきます。

 (OP主題歌『START!! True dreams』についてはこちら

 

テレビアニメ『ラブライブ!スーパースター!!』第二話にてお披露目された『未来は風のように

これもまた素敵な曲ですね。今回はアニメの内容と深く連動した歌詞のため、この楽曲を澁谷かのんが作詞した歌だ、と定義して考察していきます。

では、まずはどんな場面で流れた曲なのかおさらいしていきましょう。

アニメの終盤でかのんが言います。

 

わたしね、音楽科の受験が終わったときに、何もかも終わったって思った

このまま終わりが続くんだなって思ってた

でも、やっと始まった!次のわたしが始まった!

 

可可との出会いが、彼女にとってどんな意味だったのか伝わってくる台詞です。

そしてED主題歌である『未来は風のように』が完成したことを告げるかのんですが、可可が「聞きたいです」というと

 

ひとがいるからここじゃ恥ずかしいよ。あとでデータ送るね

 

尻込みしてみせます。しかし可可は引き下がりません。

 

歌ってくれませんか

可可、かのんさんが歌っているところが見たい。かのんさんの歌が聞きたいです!

響かせましょう!この街にかのんさんの素晴らしい歌声を!

 

可可はアニメ1話から徹底してかのんの手を引っ張って(背中を押すではなく”引っ張る”)きました。ここで尻込みしたら先へ進めない、いまだからこそ歌ってほしい。そんな強い願いがこめられているようです。

 

そして始まります。歌詞を引用しつつ考察していきましょう。(発売前ですが字幕がついていたので正確な歌詞がわかるのが良いですね)←発売されました

 

 未来は風のように

 僕らを呼んでるんだ

 何が待ち受けてるか

 誰も知らない

 

 それでも進みたいんだ

 だって 後悔したくないよ

 こころ押さえつけるの無理さ

 みんな 自由になろう

 

 畑亜貴さんの作詞がまた炸裂します。この楽曲、可可が書いた原案をもとにかのんが作詞作曲している設定なんです。まるでひとりの少女(もしくは少年)が語っているかのような言葉選びにセンスが光ります。またここの部分「未来は風のように 僕らを呼んでるんだ」はテレビアニメ第1話挿入歌『未来予報ハレルヤ!』にある「交差点 はしゃぐ風 スカートひらり踊る」を連想させるようです。風=未来の予感を指しているのでしょうね。

さてアニメ本編では「何もかも終わった」「このまま終わりが続くんだ」そう思っていたかのんですが本当は「諦めないキモチ」と「歌が好き」な「こころを押さえつけ」ていたんですね。「自由に」なるきっかけをくれたのは可可ですが、歌詞は続きます。

 

 あきらめない! 決めたから

 

手を引っ張ったのは可可だけど、そう決めたのはかのん 自身です。決意はすでに歌詞のなかで表明していた、かのんの中では”すでに始まっていた”わけです。この構図は同じく畑亜貴さんが作詞した『始まりは君の空』(考察記事はこちら)でも登場します。サビの部分ですね。

 

 始まりは君の空

 空に描くのはどんな どんな夢か教えて

 

便宜上、このセリフを人物Aによるものとします。夢を描いたきっかけは君の(人物Bの)空でした。しかし、続きの歌詞にて人物Bはこう返答します。

 

 始まれば君の空

 未来への道は (中略)

 きっとあるよ あるんだ

 だから確かめに行こう

 

始まれば君のAの)」なんだ、人物Aのなかではすでに夢が始まっているんだとBは指摘します。夢を目指すきっかけを示しかのんの手を引いた可可、そして「諦めない 決めたから」次のわたし(⇒夢⇒空)を始めようと決意したかのんの関係性を彷彿とさせます。

 

未来は風のように』に話を戻します。サビに進みましょう。

 

 信じることが大事だと

 自分に言い聞かせたら

 もっと もっと

 遠く目指してみよう

 小さな存在だけど

 大きな夢があるから

 負けないよ

 さあ 一緒に飛ぼうよ

 

 「小さな存在だけど 大きな夢があるから」このフレーズは『私のSymphony』「ちっぽけな昨日までの私じゃない 奏で始めたんだ夢を」や『始まりは君の空』「星の光よりも小さな輝きだけど いつか大きくなる気がして」に通じるものがありますね。

そして同時にかのんの決意表明でもある情感こもった歌詞でもあります。「さあ 一緒に飛ぼうよ」の部分も『始まりは君の空』にある「ほら一歩目を一緒に飛ぼうよ」を彷彿とさせます。

畑亜貴さんの作詞は過去作や関連楽曲と絡めつつ、脚本やキャラクター性をも反映させて様々な意味を内包した多重構造になっているのが興味深いところです。

 

2021/08/08 追記

8月4日にEDテーマ『未来は風のように』が発売されたため、2番以降の歌詞についても考察を進めていきます。

 

やはり2番の歌詞が追加されると楽曲の解釈の幅がぐんと広がりますね。特に「」の意味合いに別の要素が追加されています。では、歌詞を参照しつつ紐解いていきましょう。

 

 想いは風になって

 明日を動かすんだ

 いつも予想できないことが起こる

 

注目したいのは「想いは風になって」の部分です。1番の歌詞「未来は風のように 僕らを呼んでるんだ」と連動することで「未来=風=想い」の構造が作られています。言い換えると「想い」が「未来」を「動かすんだ」となります。こういうダブルミーニングを詩の中に入れ込むのは筆者好みの構造です。

 

 やっぱり進みたいんだ

 好きをしっかり見つめたくて

 心をごまかすなんて無理さ

 夢に素直になろう

 

 逃げたくない!

 向き合えば

 きっと分かる 頑張る意味

 挑戦しようよ

 

このパートはアニメで作詞を担当した設定になっている澁谷かのんの決意が現れています。「諦めない気持ち」というコンセプトがしっかり貫かれている楽曲だとよくわかるポイントですね。「夢に素直にな」って「向き合えば」「頑張る意味」が「きっと分かる」「挑戦しようよ」と前向きでひたむきな台詞が連続しています。熱いですねー。体育会っぽさあります。かのんちゃんはけっこうストイックなタイプなんでしょうか。

 

 出会って変わり始めてる

 君の未来も変わるよ

 もっと もっと熱い光をつかもう

 小さな僕らがいつか 大きな夢叶えるよ

 本気で飛ぼう さあ一緒に飛ぼうよ

 

2番のサビです。1番のサビは「自分に言い聞かせ」るものでしたが、こちらでは「君の未来も」「小さな僕らが」とあるとおり、より強く「一緒に飛ぼう」の側面が強調されています。

ところで、ここに出てくる「」とはいったい誰のことでしょうか。アニメ2話の段階ではかのん可可のふたりを指すと思われますが、今後の展開を考えるとちさとすみれが含まれるだろうことは予想できます。しかし、ここはあえてもう少し解釈を広く、聞き手である”あなたも”含んでいると仮定しましょう。すると、ここまで語りかけるように展開されてきた歌詞の世界が、アニメの向こう側だけでなく聞き手がいる現実の”あなた”のところまで繋がってきます。

アイドルの輝きは自ら発するものに加え、観客のサイリウム(←比喩です。サイリウムに限らず応援や憧れの気持ちなどたくさんの要素を含みます)の光に照らされることで成立します。どちらも一人だけでは輝けません。アイドルは観客を応援し、観客はアイドルを応援することで「さあ一緒に飛ぼうよ」となるんですね。かのんの作詞はスクールアイドルとしての(まだなってはいないけれど)視点に立ったものだと分かるエモポイントでした。

 

さて続きを読み解きましょう。

 

 未来は風のように自由だよ 自由なんだ

 どんどん高く飛んで 夢を描こう

 

ここでも「未来=風」の構図が出てきます。前述のとおり「風=想い」ということで、心は風のように自由」で「どんどん高く飛んで 夢を描こう」と置き換えることができます。夢へと挑戦することはとても怖くて、自分の真価が試されているようで足がすくんでしまう、挫折が目に見えているようで立ち止まってしまいたくなる、そんな悩みや不安もあるけれど「未来は風のように」「自由なんだ」だって「逃げたくない!」「心をごまかすなんて無理さ」「夢に素直になろう」なのです。

 

そこでラストサビに入ります。1番のサビの繰り返し+αとなります。

 

 信じることが大事だと

 自分に言い聞かせたら

 もっと もっと遠く目指してみよう

 小さな存在だけど 大きな夢があるから

 負けないよ さあ一緒に飛ぼうよ

 本気で飛ぼう さあ一緒に飛ぼうよ

 

ここまで来るともはや説明も考察も蛇足ですね。

ひとつ感じたことは「さあ一緒に飛ぼうよ」の部分です。歌詞を読めば「さあ一緒に」=「SaAIxtuSyoNi」(ローマ字表記)と分かるのですが、歌詞なしだと「最初に」=「SaISyoNi」に聞こえません?これは深読みのしすぎなきらいがありますが、まずは最初に飛ぼう! といったメッセージを感じたりもしました。意図的なのかなー。どう思います?

 

と、いうことで。
未来は風のように』については以上です。ここまで読んでくださりありがとうございました!!それでは、また次回お会いしましょう!

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(繰り返しますが当ブログで行っているのは歌詞中心の考察です。歌唱やアニメーションを含めた全体の考察とは角度が異なるため解釈はこれに限らないことを注釈します)

Liella!『未来予報ハレルヤ!』歌詞考察

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第6回Liella!歌詞考察『未来予報ハレルヤ!
作詞:宮嶋淳子 作曲:EFFY 

2021/08/29更新(2番以降の考察を追記) 

 

今回は8月25日発売予定のアニメ『ラブライブ!スーパースター!!』第一話挿入歌『未来予報ハレルヤ!』について語っていこうと思います。

(OP主題歌『Start!! True dreams』についてはこちらの記事にて考察しています) 

 

みなさん、テレビアニメ第一話はもうご覧になりましたか?

毎日Youtubeでプレミアム配信されていることもあって、もう10回は見たよ!という方も多いかもしれません(!?)かくいう筆者もすでに100回は見返しておりま(せん)かのんちゃんの気の強さと、ラ!主人公とは思えない「ばーか」「あー」等の発言に好感度が急上昇の第1話でした。可可ちゃんも良いキャラでしたねー。

 

それはそうとして、『未来予報ハレルヤ!』これもまた良い曲でした!

EFFYさん作曲ということで、ラ!サンシャイン!!では『MIRAI TICKET』『未来の僕らは知ってるよ』『僕らの走ってきた道は』『Brightest Melody』などの激エモ曲の作曲を担当するなど、ファンの方には馴染みのある方ですね。かくいう筆者も列挙した楽曲のどれもがお気に入りです。

 

作詞の宮嶋淳子さんはLiella!の『私のSymphony』(考察記事はこちら)から参加なさっている作詞家さんですが、なんとテレビアニメ2話の冒頭にある伝説的最強にかわいい反則の歌「はんばぁぐもいい~Foo!」の作詞もなさっているそうです。(※出典:ご本人のTwitter

私の~』の作詞からも分かるとおり、キャラクターやストーリーとの親和性が高い率直な歌詞を書かれる方です。今後、どんな名曲を送り出してくれるかとても楽しみですね。

 

さて、それでは『未来予報ハレルヤ!』の歌詞について触れていきましょう。

とはいえこちらの楽曲、まだ発売も配信もされていないんですねー。テレビアニメで放送された箇所から歌詞を耳コピしつつ、他の方がコピった歌詞を参照しつつ考察を進めていきましょう。

ちなみにこちらの楽曲が収録された挿入歌シングル第一弾の発売日は2021年08月25日です。ライブの先行抽選券も入っているそうなのでマストバイですねー。楽しみ!

 

まずはアニメ内で楽曲が使われた場面を振り返ります。

人前で歌えないと可可を拒絶したかのんですが1話ラストでヘッドホンを外して語ります。

 

 小さなころからずっと思っていた

 わたしは歌が好き。ずっと歌っていたい

 歌っていれば遠い空を どこまでも飛んでいける

 暗い悩みも すさんだ気持ちも 全部力に変えて前向きになれる

 いつだって歌っていたい

 やっぱりわたし、歌が好きだ!

 

そしてぐっと胸を握りしめ、その強い思いを歌い始めます。(この握りしめる作画がとっても良いんですよ)

 

 大好きって いま叫ぼう

 夢見るしかないでしょ

 

率直だからこそ、強い思いが伝わってくる出だしです。かのんを演じる伊達ちゃんの伸びやかな歌唱も耳に心地よいですね。

このとき、かのんのリュックサックに白い羽が”本人も気付かぬ間に”そっと落ちてくるのが情緒深い演出でした。そこからラブライブ!無印の第一話を彷彿とさせるミュージカル仕様の挿入歌が始まります。

 

 ダメな自分にもやもやしてた

 憧れまで隠して ごまかしちゃうほど

 けどね ほんとは なりふりかまわず

 頑張りたいわたしが 震えてたの

 

素直に読むなら澁谷かのんが胸中を率直に歌っているパートですが、アニメーションでは”なぜか五人そろって出演”しています。(制服は音楽科と普通科で別れている/なぜか『未来は風のように』ではみんな普通科の制服を着ている)

というわけで、あえてLiella!全員のための歌詞として読んでみます。

第二話までのあいだに可可かのんについては、ある程度明らかになっている本編ですが、チサトすみれについてはほぼ情報がありません。かろうじてチサトについては『始まりは君の空』MVにて幼少期に何か自信を無くす出来事があったと受け取れる描写がなされていたり、については本編2話で母がスクールアイドルに反対していることが分かる程度です。すみれも幼いころに挫折を経験しているような描写がMVにありました。

憧れまで隠して ごまかしちゃうほど』『ほんとは なりふりかまわず頑張りたいわたしが 震えてたの』このパートはもしかするとちさとすみれの心情にも通じるところがあるのかもしれません。アニメでは歌うかのんのそばで意味深にすみれが踊っている場面があったり、ラストは全員が歌唱に参加しているあたりが、これはかのんだけの歌ではないことを示唆しているかもしれません。

 

 交差点 はしゃぐ風

 スカートひらり踊る

 そのたび ときめいて

 今ならきっと 変われる気がするから

 

アニメーションと歌詞の親和性が高いパートですね。

PVで3Dモデルを使用することが多いラ!ですが、こちらのシーンでもかのんちゃんは3Dモデルで描かれていました。動きの自然さやスカートの『ひらり踊る』ところに技術力の高さが現れていてすごいです。手書きのパートと3Dのパートの切り替わりに違和感がないことや、3Dもめっちゃかわいいところなど、ほんとクオリティすごいですよね!

にしても『交差点 はしゃぐ風』って秀逸な歌詞です。曲のテンポの良さも相まって『ときめいて』いる感情が聞き手にまで伝わってくるようです。

サビとラストのサビは同じ歌詞の繰り返しなので、ラストのみに注目します。

 

 どんなに高い壁も 超えてゆくよ

 大好きな気持ちにもう 嘘はつけない

 泣いたっていいや 追いかけるよ

 つまずきも羽にして 飛べるさ よっしゃ!

 聞こえてくるよ 未来予報 ハレルヤ!

 信じよう ハレルヤ!

 

考察するまでもないまっすぐな詩です。「つまずきも羽にして」は冒頭でも触れたアニメ内での台詞「歌っていれば遠い空を どこまでも飛んでいける」「暗い悩みも すさんだ気持ちも 全部力に変えて前向きになれる」に通じるものがあります。

このパートは『よっしゃ!』が印象的で、つい口ずさみたくなりますよね。耳から離れなくてずっと脳内リフレインしちゃいます。なんて幸せな時間!よっしゃ!

このあとLoveLive!のタイトルロゴの後「もしかしてわたし、歌えた!?」で次回予告に移ります。(ラストサビの「もう嘘はつけない」の部分、作画がかっこよくて震えました)

 

ひとつここで気になるポイントが。

つまずきも羽にして 飛べるさ よっしゃ!』の部分ですね。この曲のタイトル『未来予報ハレルヤ』ということで、歌詞の一部が未来を暗示しているのではないか、と考えられるんです。そこで注目したのがラストのワンフレーズ『信じよう』の部分です。アニメだとそこで”つまづいて転びそうになって、踏みとどまる”動作が入るんです。そこから『ハレルヤ!』に繋がります。

もしこれが『未来予報』なのだとすれば、なんらかの挫折が今後描かれるだろうことが予想されます。(というか、まあシナリオの流れ的にあり得る展開ですよね)

大事なのはそれでも”踏みとどまる”ところまで書かれていること、そして歌詞には『つまずきも羽にして 飛べるさ』なこと、つまり『よっしゃ!』なので大丈夫! ってやつです。だって『聞こえてくる』んです。『未来予報』は『信じよう』『ハレルヤ!』なんですから。

 

2021/08/29更新(2番以降の考察を追記)

 

やっと『未来予報ハレルヤ!』のCDを手に入れました!群馬公演も先行抽選申し込みしたよー!よっしゃー!

では早速二番以降の歌詞も見ていきましょう。

 

 1秒だってムダにできない

 間違えたら悩まず方向転換!

 不器用でもいい 前へ進まなきゃ

 その分だけ見えるよ 次の景色

 

解説の必要がないほど前向きで真っすぐなメッセージです。「今ならきっと変われる気がするから」は1番のサビの直前の歌詞ですが、この「」を逃さずチャンスに変えていこうとする前向きな姿勢がここでも貫かれています。

 

 喧騒が 歌いだす

 街にあふれるメロディ

 こんなにもどきどきは

 近くにいて背中をぎゅっと押すから

 

このパートの転調する箇所、気持ちいいですよねー。そして歌詞としても動きのある楽しい部分でもあります。「前へ進まなきゃ」と「走り出す」とき街の喧騒は歌に、メロディに変わって、胸の高まりと共に「背中をぎゅっと押」します。

 

 大好きを連れてさあ

 走り出すよ

 (やると決めたら)

 とことんでしょ!

 

 歌があればなんでも

 できるさ よっしゃ!

 (胸いっぱいに)

 響かせるハレルヤ!

 

歌うことが「大好き」で「歌があればなんでもできるさ」と胸に手を当てる少女(もしくは少年)が目に浮かぶようです。

 

 どんなに高い壁も

 超えてゆくよ

 

 大好きなキモチにもう

 嘘はつけない

 (泣いたっていいや!)

 追いかけるよ

 

 つまづきも羽にして

 飛べるさ よっしゃ!

 (聴こえてくるよ)

 未来予報ハレルヤ!

 信じようハレルヤ!

 

このパートはTVサイズの歌詞考察にてすでに語っていますね。

本当は胸の中で「頑張りたい」気持ちが出番を待って「震えて」いたのに、「ダメな自分にモヤモヤして」「憧れまで隠してごまかして ごまかし」ていた「わたし」が、助走をつけて走り出して、果ては羽をつかまえて「歌があればなんでもできるさ」「飛べるさ よっしゃ!」「信じようハレルヤ!」です。熱いし眩しいし、きらっきらしてますね。


と、いうことで。
未来予報ハレルヤ』については以上です。

ここまで読んでくださりありがとうございました!!それでは、また次回お会いしましょう!

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(繰り返しますが当ブログで行っているのは歌詞中心の考察です。歌唱やアニメーションを含めた全体の考察とは角度が異なるため解釈はこれに限らないことを注釈します)

Liella!『だから僕らは鳴らすんだ!』歌詞考察

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第5回Liella!歌詞考察『だから僕らは鳴らすんだ!
作詞:宮嶋淳子 作曲:藤井万利子 

 

今回はLiella!のデビューシングル『START!! True dreams』収録の『だから僕らは鳴らすんだ!』について語っていこうと思います。

(『Start!! True dreams』についてはこちらの記事にて考察しています) 

 

 1stシングル「私を叶える物語盤」に引き続き宮嶋淳子さん作詞の楽曲です。

スーパースター!!は畑亜貴さんと宮嶋淳子さんの二本柱でやっていくのでしょうか。これまでのラ!とはまた違った風が吹きそうで楽しみですね!

(そういえばアニメ挿入歌やNHK限定放送のリエラの歌でも宮嶋さんの名前がありましたね)

 

さて、この曲を聴いた最初の感想は花田十輝つながりで「宇宙よりも遠い場所」っぽいなぁ)音も歌詞も元気いっぱいだなって感じでした。

 

 YES! 宇宙の果てまで思いっきり

 足を鳴らせ! 手を叩け!

 気分はサイコー! 急上昇さ

 YES! 歌うんだ Wow wow wow wow

 

ってサビのパート、すかっと突き抜けた気持ちよさがあります。

気分はサイコー! 急上昇さ! ←ここ、楽しそうでいいですよねー

二番のサビ

 

 YES!引力の魔法でつながっちゃって

 ココロ鳴らせ! ララ はしゃげ!

 銀河の海 こえてゆけ!

 YES! あしたは Wow wow wow wow

 今日よりもさわがしいのさ

 

ここもまた元気いっぱいで「気分はサイコー!」です!

始まりは君の空』『START!! True dreams』に引き続きこちらの歌詞も引力、銀河と宇宙関連ワードが使われていることから”宇宙三部作”と勝手に呼んでいます。

Liella!は宇宙をコンセプトのひとつとしているのでしょうか。1stシングル、アニメOPシングルと続けて宇宙要素を入れてくるとなると(ギャラクシー!も宇宙)もしかすると、今後もなにかと宇宙っぽさを推してくるかもしれません。

 

では歌詞を最初から読み解いていきましょう。

 

 YES! 宇宙の果てまで響かせろ 僕らのおと

 

序盤からキーワード:宇宙が使われています。

宇宙って未知なる開拓地、人類のいどむ夢ってイメージありません? テレビアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」にてLiella!の五名は新しく設立された学校から最初の一歩を踏み出します。そこから先のことはまだ誰も知らない。どこか宇宙へ挑む人類の夢や希望と重なるところがあるように思えます。

 

 つまずいて泣きそうなときも

 がんばる自分を褒めよう

 負けてもいいさ いつか悔しさが

 踏みだすチカラになるから

 

このパート、伊達さゆりさん演じる澁谷かのんの挫折体験を彷彿とさせているようです。過去の悔しかった出来事を思い起こして、自分で自分を励ましているのでしょうか。

(歌唱は青山なぎささんが担当しているので、かのんだけの心情ではなく、葉月恋を含むメンバーそれぞれにも挫折や泣きたいときがあったとも読めますね)

 

同時にこれはLiella!から聞き手であるあなたへのエールともなっています。

筆者はなにか失敗してしまったとき、悔しさよりも自己嫌悪や罪悪感を覚えるタイプの人間なのですが、「悔しさ」ってとっても前向きな感情だと思うんです。

それってつまり、根底にはリトライしたい気持ちがあると思いません? だからこそ「負けても」それが「踏みだすチカラ」になるんです。

このスポコンっぽいメッセージ性がラブライブ!らしさなのでしょうね。

 

 さあいこう Let‘s dance! (アガれ Dan Dan!)

 輪になって やなこと忘れて笑おう

 

文脈から考察するに「やなこと」とは「つまづいて泣きそう」になった出来事やくじけた心を指しているようです。

輪になって踊って笑おうという歌詞からは、Liella!の五人が一緒になれば泣いていたことも忘れて「宇宙の果てまで響かせ」る「僕らのおと」が生まれてくる、そんな情景が浮かんでくるようです。ほんと、元気いっぱいでアガる歌詞です。

1番のサビについてはすでに触れているので2番に飛びます。

 

 本当の気持ちすなおに

 ぶつけてみたっていいんじゃない?

 勇気だせば分かりあえる日がくる

 信じて挑戦しようよ

 

このパート、筆者は勝手に葉月恋の心理描写だと思い込んでいます。

だって「勇気だせば分かりあえる日がくる」=いまはまだ分かりあえていない、ですよね。

現状メンバーと分かり合えていないといえば葉月恋のみですし、もしかしたら葉月恋って母親との確執があるのかなー、そっちの方面での「分かりあえる」なのかもなーとか。読者のみなさんはどう思います?

 

テレビアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」1話と2話で葉月恋は「スクールアイドル」と聞いただけで即座に「音楽科にはふさわしくない」と断言します。

ポジティブにしろネガティブにしろスクールアイドルになにかしらの思い入れがあることは確実です。さらに念押しで母親がスクールアイドルをよく思っていないと取れる発言もあるわけで、もしかするとμ`sやAqoursの例にならって葉月恋はスクールアイドルを目指して/憧れていた過去があるのかもしれません。

歌詞のワンフレーズだけでここまで妄想できるって、オタクは怖いなぁ!

本当の気持ちを素直にぶつけ」られない葉月恋(と仮定します)ですが、歌詞はさらに続き

 

 一緒にLet`s jump!

 星になって出かけよう

 

 YES! 引力の魔法でつながっちゃって

 ココロ鳴らせ!

 銀河の海 こえてゆけ!

 (一部抜粋)

 

です。いやーー、この曲、ほんと前向きで元気いっぱいですね。

分かりあえる日がくる」つまり未来形なので、現状は分かり合えていないわけで、それでも「一緒に」「星になって出かけよう」って誘うんです。

それぞれの心は「引力の魔法でつながっちゃって」る。友情とか絆とかじゃなく「引力の魔法」ってところがまた素敵なポイントです。

引力って物理法則なんで、自然と発揮されちゃうじゃないですか。運命じみた表現が、この曲の「宇宙の果てまで思いっきり 足を鳴らせ!」「銀河の海 こえてゆけ!」という歌詞に現れる”有頂天さ”や若さゆえの”万能感”、夢を追いかけるときの”どこまでも行けそうな高まり”を表現しているようで、筆者のお気に入りワードです。ここ、おすすめ。

ラストに向けて歌詞のテンションはさらに盛り上がっていきます。

 

 YES! ひかりの速さでかけぬける

 キミのおとと 僕のおと もっとハヤク! ハヤク!

 

ついに高まりは音よりもはやく光速へと到達します。すごい。

締めくくりはこうです。

 

 せーので!鳴らせばずっと終わらない

 僕らのそうハピネス!

 

つまづいたり、分かりあえなかったりと、しょげることだってあるけれど、「僕ら」が「せーので!鳴らせばずっと終わらない」って、めっちゃポジティブ!

どこまでも夢にひたむきな姿勢に胸が熱くなります。

テレビアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」のOPシングルに入っているだけあって、(アニメ世界において)これからのLiella!がどう変わっていくのかが示唆された元気いっぱいの曲だと思います。


と、いうことで。
だから僕らは鳴らすんだ!』については以上です。

ここまで読んでくださりありがとうございました!!それでは、また次回お会いしましょう!

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(繰り返しますが当ブログで行っているのは歌詞中心の考察です。歌唱やアニメーションを含めた全体の考察とは角度が異なるため解釈はこれに限らないことを注釈します)

Liella!『Dreaming Energy』歌詞考察

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第4回Liella!歌詞考察『Dreaming Energy
作詞:畑亜貴 作曲:廣中トキワ

 

今回はLiella!のデビューシングル『始まりは君の空 -みんなで叶える物語盤-』収録の『Dreaming Energy』について語っていこうと思います。

 (前回の記事『私のSymphony』についてはこちら

 

サビがとっても可愛らしい曲だな、が初見(初聞かな?)の感想でした。

リリースイベントで歌っている様子が印象的で、完全にときめいちゃいました(高咲侑ちゃんかな?)

 

ということで早速はじめていきましょう!

今回も歌詞の考察というよりかは、歌詞のどこが良いのかエモさの共有になります。

いやぁ、この歌詞、可愛らしいを通り越してもはやあざとい!

サビにあるフレーズを抜粋すると

 

 聞いて 聞いてよ!

 行こう 行こうよ!

 

ってね、もう歌声からして可愛い。尊い

このパートが個人的に一押し、この曲の最大のエモポイントです。

 

では歌詞を最初から順に追っていきましょう。

 

 ひとりで歩いてると

 やってみたいこと いっぱい考えちゃう

 できるかな? 大丈夫だよ!

 答えてるその声は

 誰だろう

 

前半2行が岬なこちゃん、後半がLiyuuちゃんのパートです。「誰だろう」はふたりのユニゾンでした。

歌詞のまま読めばいいので考察もないんですけど、まず出だしは「ひとりで歩いてる」んですね。歌唱も基本的にユニゾンは使わず1人ずつパート分けしているので「ひとりで」には意味があるはずです。

例えばLiella!のメンバーそれぞれが(演者ではなくキャラクターのほうでしょうね)ひとりで歩いている様子を想像してみましょう。歌唱ではなこちゃんりーちゃん(チサト、クゥクゥ)が担当しているパートですが思い切ってメンバー五人それぞれの心中を表現していると捉えます。

すると目に浮かんでくるのは、ひとりで街を歩いているメンバーそれぞれが、期待に胸を弾ませながら歩いている様子です。

 

歌詞を先に進めて、サビの直前にあるパートに注目しましょう。

 

 何かが起こりそうなんだ

 だんだん駆け足になってしまうね

 君と偶然出会っちゃいそうだよ

 

ここで五人が出会います。ドラマチックな展開!

そして、あの耳に残るフレーズ

 

 聞いて 聞いてよ!

 今日から始めたいけど

 ああまだ うまく言えない

 ずっと心に持ってたよ

 Dreaming Energy

 

と続きます。

君と偶然出会っちゃいそう」と、書かれていることから、この歌詞のなかでは五人はすでに顔見知りと考えてよさそうです。

(「」とは聞き手である「あなた」を指していると解釈もできます)

 

ところでこの歌詞「ずっと心に持ってたよ Dreaming Energy」(ずっと心のなかには夢見るチカラがあった)の部分は『始まりは君の空』にある「まだ名もないキモチ」「星の光よりも小さな輝き」を連想させられませんか?

過去の記事では『始まりは君の空』を人物AとBの対話として考察しましたが、『Dreaming Energy』を人物Aの主観から書かれた歌詞としても読むことができます。

始まりは~』で夢へと踏み出した人物Aが、Bに対して「聞いて 聞いてよ!」と、期待に弾んだ胸の内を打ち明ける様子を想像すると、聞いている自分まで胸が高鳴ります。

ちょっと甘えたような言いかたもエモさを爆上げしているポイントですよね。

あーめっちゃ可愛い!そのあたりがこの曲の醍醐味かと思います、がちで。

 

2番以降も同じようにソロパートが続きます。

 

 まっすぐな飛行機雲

 遠い場所へと

 

ここで伊達ちゃん担当パート! 声がとっても伸びやかで「スバラシイコエノヒト」だなあって、可可ちゃんに完全同意です。

 

そして2番のサビ

 

 行こう 行こうよ!

 もっと大好きだけを

 追いかけ飛び出そうよ!

 

これはただの妄想なのですが「大好き」って言われてるみたいで照れます。←文脈を完全に無視してますね。けどだって、さらにこう続くんですよ?

 

 もっと大好きだから いつでも笑いあって

 みんなで繋がってれば 

 明日も面白いことができるよ

 

大好きだから 笑いあって 繋がってれば明日も

こんなの勘違いして当然じゃないですか!

もはや遠回しな告白かもしれませんね。嬉しいなっ。

ということで、幼馴染みたいな距離感で「みんなで繋がって」「大好きだけを追いかけ 飛び出そう」って誘われたら答えはYes!しかないよねー。

はあ、好き。(考察とは)

 

とにかく、めっちゃ可愛らしい曲だなってことを共有したくって、ほんと好き、たまらないわけです。

 


と、いうことで。
Dreaming Energy』については以上です。

こんな終わり方でいいのかな!?? ともあれ、ここまで読んでくださりありがとうございました!!それでは、また次回お会いしましょう!

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(繰り返しますが当ブログで行っているのは歌詞中心の考察です。歌唱やアニメーションを含めた全体の考察とは角度が異なるため解釈はこれに限らないことを注釈します)

Liella!『私のSymphony』歌詞考察

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第3回Liella!歌詞考察『私のSymphony
作詞:宮嶋淳子 作曲:高木誠司 高慶”CO-K”卓史

今回はLiella!のデビューシングル『始まりは君の空 -私を叶える物語盤-』収録の『私のSymphony』について語っていこうと思います。

 (前回の考察記事【START!! True dreams】こちら

 

とってもチープな言いかたになってしまいますが、率直に表すなら【THE 神曲ですよね!!!

この曲、大好きなんです。歌詞からメロディーから歌声から、もう全部が全部大好きで大好きが止まりません。(せつ菜かな?)
なにがいいって、なにかに挑戦したことがある人には絶対刺さる曲だと思うんですよ。

個人的には創作活動を少しだけやっている身として歌詞の一語一句が心に沁みるといいますか、まるで自分のための歌のように思えるというか。ほんと、大好きが止まりません。

 

さて、では本題に入りましょう。

この曲はとってもストレートな歌詞なので考察というよりも、どんなところが素晴らしいか大好きな気持ちを伝えたくて書いていこうと思っています。

 

注目ポイント①【作詞:宮嶋淳子】
なんと畑亜貴さん作詞じゃないんです。びっくりしました。

いままで(外伝的な扱いの)虹学を除くラブライブ!の楽曲は全て(のはず)畑亜貴さん作詞だった流れをここでひっくり返して、新しい試みをしているんですね。
自分は畑亜貴さんの歌詞に惹かれてラブライブ!沼に足を踏み入れた人間なのですが、『私のSymphony』にて宮嶋さんの作詞に心を撃ち抜かれてしまいました。
宮嶋淳子さんが今後どんな世界観をLiella!にもたらしてくれるのか、すごく楽しみです!

 

注目ポイント②【Liella!らしさとは】
始まりは君の空』は私を叶える物語盤と、みんなで叶える物語盤の2種類でリリースされました。
私を叶える~にはこの楽曲『私のSymphony』が、そしてみんなで叶える~には『Dreaming Energy』が収録されており、どちらもLiella!らしい魅力の詰まった作品となっています。
私のSymphony』では特にLiella!のひとりひとりがどのような心情で歌うこと、表現すること、挑戦することに向き合っているのかを、トキメキとわくわくに溢れた歌詞で描写されています。

キャストのみなさんの顔、キャラクターひとりひとりのたたずまいを想像しながら歌詞に耳を澄ませれば、目の前に”はじまりたくてうずうずしている少女(もしくは少年)”の姿が浮かんでくるようです。

 

注目ポイント③【眩しいくらいにまっすぐできらきらした歌詞】
この歌詞の秀逸なところは、曲を聴いている「あなたのための」楽曲でもあるところです。
なにかを始めたいと願ったあなたが勇気を持って進めるように、願いや祈りを隣で応援して、さらには夢を見た初期衝動をもう一度わきあがらせてくれるような最高の応援ソングでもあるわけです。

 

 

 幕があがる ここから先は
 胸に描いてたステージ
 できっこないよって思ってたことも
 踏みだせばほら叶うんだ
 

胸が熱くなるほど、まっすぐで力強いエールです。
Liella!のメンバーそれぞれが勇気を出して一歩踏み出した様子が鮮やかに描かれていることで、まるで曲を聴いている自分とLiella!のみんなとで一緒に前に踏み出したような一体感があると思いませんか?

 

筆者が個人的に気に入っているフレーズは二番のサビの部分

 

 とっておきの私らしいフレーズを
 いつか見つけられるように
 初めてでも挑戦しては
 祈るの どうか届いて!
 

どうか届いて! ですよ!?やばくないですか?
なにか夢を追いかけたことがあるひと、創作活動に携わったことのあるひとにはきっと分かってもらえる感覚だと思うんですけど、(こと創作において)ひとは孤独です。

届くかどうかわからない、できるどうか分からない不安のなかで、それでも夢を奏でたい心の熱さだけは胸に抱えていて、そうして祈るんです。どうか、届いて! 

もうこの歌詞だけで胸がいっぱいになっちゃいます。泣きそう。

 

そして歌詞はこう続きます。

 

 遥か遠くで流れてるメロディ
 こぼさず耳を澄まして
 知らない扉 開けていこう
 いつまでも終わらせないよSymphony

 

ここでもまた強い願いと祈りが描かれます。
誰も夢へたどり着く正解の道を知りません。「遥か遠くで流れてる」「とっておきの私らしいフレーズ」は、遥か遥か遠くて、「こぼさず耳を澄まして」いなければ聞こえないほどかすかで、だけどいつかきっと到達して初めて、ふりかえった後ろに道ができていることに気がつくのでしょう。
だからこそ決意表明としての「いつまでも終わらせないよSymphony」が生きてきます。到達できるか誰も分からない扉だけど、いつかたどり着くまで「終わらせない」。そういう強い気持ちが表われた秀逸なパートです。

 

さらに歌詞は落ちサビからラストへ

 

 ちっぽけな昨日までの私じゃない
 奏で始めたんだ 夢を

 

一番のサビの繰り返しではありますが、二番の歌詞に補強されてより「自分自身を鼓舞する声」の側面が強調されているようです。

 

 

 どこまでも広がってけ
 ラララ ラララ ラララ さあ!
 ・・・・・・
 新しい私
 今、始まるよSymphony
 

もはや解説いらないですよね。
エモーショナルの高まりは曲のラストまで止まりません。

(ちなみに筆者は一番のサビにあるフレーズ「どこまでも広がれ!」を歌う伊達ちゃんの凛々しい声が大好きです。高まりが止まらない!)


と、いうことで。
私のSymphony』については以上です。ここまで読んでくださりありがとうございました。
それでは、また次回お会いしましょう!

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(繰り返しますが当ブログで行っているのは歌詞中心の考察です。歌唱やアニメーションを含めた全体の考察とは角度が異なるため解釈はこれに限らないことを注釈します)

Liella!『START!! True dreams』歌詞考察

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第2回Liella!歌詞考察『START!! True dreams』
作詞:畑亜貴 作曲:小畑康裕

 

前回に引き続き、今回はテレビアニメ「ラブライブ! スーパースター!!」OP主題歌『START!! True dreams』について考察をすすめていきます。

(関連の深い楽曲『始まりは君の空』考察はこちら

 

これもいい曲ですよね!

新曲が出るたび言ってそうですが、過去作のOP/EDのなかでも屈指の作り込みがなされた名曲だと思っています。

始まりは君の空』から宇宙要素を引き継いでいるのも注目ポイントですね。MVは東京2020オリンピックの開会式会場と同じでしょうか、ちょうど公開時期とオリンピックが重なったので感慨深さがありました。

いつか新国立競技場でライブをする日が来るのでしょうか。ライブといえばLiellaのファーストラブライブ!も開催決定したということで、今後もますますスーパースターっぷりに磨きがかかるだろうと思うと、ほんとうに楽しみです。

 

↓それではここからが本題です↓

 

まず前提として今作を『始まりは~』の続きとして定義したうえで考察しましょう。
前回の記事では『始まりは君の空』が登場人物ABの語り合いであることに注目しました。それを踏まえて歌詞を分析すると今作は登場人物Aの一人語りの楽曲であることがわかります。

始まりは~』にて

 

 始まりたいぼくの夢
 (中略)
 星の光よりも小さな輝きだけど
 いつか大きくなる気がして
 

と歌っていた人物Aがこの楽曲では

 
 本当の夢は とまらないんだね
 いま心が駆け出すんだ

 

ですよ!?成長してる!!夢を見つけてる!
もうタイトルのまんま、START!! True dreamsなんですよ。すっごい情緒深さ!畑亜貴の本気の力!
歌詞全体が夢を見つけて駆け出したい気持ちで溢れています。好き。
(注釈:本当の夢を見つけたのは1stシングルのカップリングにある『私のSymphony』ですね。歌詞にて登場人物Aの一人語りが展開されていました)

さて、この歌詞はアニメ第1話とも連動しています。

詩をひとつひとつパート分けして考察をすすめましょう。

 

 本当の夢は とまらないんだね
 いま心が駆け出すんだ

 

まずは出だしのフレーズ。「本当の夢はとまらない」の部分に注目です。
アニメ『ラブライブ!スーパースター!!』の主人公、澁谷かのんには夢がありました。それは「歌でみんなを笑顔にすること

しかしその夢は第1話冒頭にて否定されてしまいます。理由は人前で歌うことができないから。「夢は猫を飼うことです」なんて言ってしまうほど、自分で自分の夢を否定しているわけです。

しかし、かのんが抱く「歌が好き!」という気持ちに曇りはありません。本当の夢はかのんの中にちゃんと眠っているということです。

自分のなかにある「名もないキモチ」をかのんが自覚するきっかけは、中国からやってきたスクールアイドルに憧れる少女、可可くぅくぅ)との出会いです。
歌詞のなかでは率直にこう表現されています。

 

 ああきっと待ってたんだ
 出会いが僕らのスタート
 夢と夢が 惹かれあって始まるよ

 

直球ですね。畑亜貴さんの作詞にはこういった素直な表現が多用されているように思えます。
と、ここでひとまずアニメ「スーパースター!!」については横に置くとして、『始まりは~』の続きとしての『START~』を分析しましょう。

分析、というよりも「エモさの共有していきましょう」が正確かもしれません。

 

繰り返しますが『始まりは~』は登場人物AとBの語り合いであることを前回の記事にて解説しました。
(前回の記事はこちら
始まりは~では、登場人物BAのなかに眠る「名もないキモチ」を励ます構造となっており人物Aのパートは最小限にとどめられていました。

まだ「名もないキモチ」がどんな夢なのか人物Aには分かっていないまま、「始まりたい僕の夢 星の光よりも小さな輝きだけど」と歌います。

それが、どうでしょう。この楽曲では、

 

 本当の夢は とまらないんだね
 いま心が駆け出すんだ

 まぶしい空見上げ 大声で歌っちゃおう

 

ですよ? 眩しいくらいきらきらしていますね。

きっとその隣には人物Bもいるはずです。

 

 やりたいことがあるってさ毎日楽しいね
 君も そう感じているかい?

 

さらには念押しで

 

 ずっと待ってたって分かった 君とのスタート
 

つまりこの歌詞においても登場人物は(最低でも)2人います。

この世界のどこかで二人の少女(もしくは少年)が互いに共鳴して輝き始める様子が目に浮かぶようです。『START!! True dreams』は『始まりは君の空』へのアンサーソングとして、これ以上ない歌詞だと思いませんか?思いますよね!
ここで改めて思う畑亜貴さんの歌詞の秀逸なところはアニメの内容と連動させつつ、聞き手であるあなたにとっても「これは自分のための歌だ」と思えるような構造を取っていることです。たとえば

 

忘れないで 大好きは消えないよ
隠れていたって 胸には刻まれてるよ

 

これは人物A(もしくは澁谷かのん)が、自分自身に言い聞かせている歌詞とも取れますが、同時に歌を聞く「あなた」に向けてエールを送るような歌詞とも取れます。

「始まりは~」で人物Bに励まされていた人物Aが、今度は「あなた」を応援している。もう感動しかない。

続いてこの曲の最大の情緒深いポイント

 

 スタートラインに立ったら ゴールは遠く遠く
 でもね キラリ輝く僕らの星(スター)

 

このパートは『始まりは~』にある「星の光よりも小さな輝きだけど」と通じるものがあります。

人物Aの語りであることを示唆する箇所でもありますが、それは置いといて、この詩を語っている「」はすでに「スタートラインに立っ」ています。つまりこの歌詞は夢の始まりにわくわくしているのではなく、スタートラインに立ち、そうしてゴールの遠さを知った人物のものなのです。(←重要)

ここを押さえることで楽曲にたいする認識がぐっと深まりますね。

 

 夢と夢が 惹かれあって始まるよ

 

人物ABそれぞれが互いの夢に惹かれあってTrue dreams(複数形)が始まる。

これは澁谷かのん可可が出会うエピソードにも重なりますが『始まりは~』の登場人物ABの歌詞とも受け取れます。始まりは~の歌詞を、こうして補足し拡張しているわけです。

1stシングルとテレビアニメ一期OPの楽曲がどれほど巧みに作りこまれているのか、歌詞だけでも実感できるポイントでした。

 

START!! True dreams』については以上です。ここまで読んでくださりありがとうございました。

それでは、また次回お会いしましょう!

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(繰り返しますが当ブログで行っているのは歌詞中心の考察です。歌唱やアニメーションを含めた全体の考察とは角度が異なるため解釈はこれに限らないことを注釈します)