Liella!『私のSymphony』歌詞考察
第3回Liella!歌詞考察『私のSymphony』
作詞:宮嶋淳子 作曲:高木誠司 高慶”CO-K”卓史
今回はLiella!のデビューシングル『始まりは君の空 -私を叶える物語盤-』収録の『私のSymphony』について語っていこうと思います。
(前回の考察記事【START!! True dreams】はこちら)
とってもチープな言いかたになってしまいますが、率直に表すなら【THE 神曲】ですよね!!!
この曲、大好きなんです。歌詞からメロディーから歌声から、もう全部が全部大好きで大好きが止まりません。(せつ菜かな?)
なにがいいって、なにかに挑戦したことがある人には絶対刺さる曲だと思うんですよ。
個人的には創作活動を少しだけやっている身として歌詞の一語一句が心に沁みるといいますか、まるで自分のための歌のように思えるというか。ほんと、大好きが止まりません。
さて、では本題に入りましょう。
この曲はとってもストレートな歌詞なので考察というよりも、どんなところが素晴らしいか大好きな気持ちを伝えたくて書いていこうと思っています。
注目ポイント①【作詞:宮嶋淳子】
なんと畑亜貴さん作詞じゃないんです。びっくりしました。
いままで(外伝的な扱いの)虹学を除くラブライブ!の楽曲は全て(のはず)畑亜貴さん作詞だった流れをここでひっくり返して、新しい試みをしているんですね。
自分は畑亜貴さんの歌詞に惹かれてラブライブ!沼に足を踏み入れた人間なのですが、『私のSymphony』にて宮嶋さんの作詞に心を撃ち抜かれてしまいました。
宮嶋淳子さんが今後どんな世界観をLiella!にもたらしてくれるのか、すごく楽しみです!
注目ポイント②【Liella!らしさとは】
『始まりは君の空』は私を叶える物語盤と、みんなで叶える物語盤の2種類でリリースされました。
私を叶える~にはこの楽曲『私のSymphony』が、そしてみんなで叶える~には『Dreaming Energy』が収録されており、どちらもLiella!らしい魅力の詰まった作品となっています。
『私のSymphony』では特にLiella!のひとりひとりがどのような心情で歌うこと、表現すること、挑戦することに向き合っているのかを、トキメキとわくわくに溢れた歌詞で描写されています。
キャストのみなさんの顔、キャラクターひとりひとりのたたずまいを想像しながら歌詞に耳を澄ませれば、目の前に”はじまりたくてうずうずしている少女(もしくは少年)”の姿が浮かんでくるようです。
注目ポイント③【眩しいくらいにまっすぐできらきらした歌詞】
この歌詞の秀逸なところは、曲を聴いている「あなたのための」楽曲でもあるところです。
なにかを始めたいと願ったあなたが勇気を持って進めるように、願いや祈りを隣で応援して、さらには夢を見た初期衝動をもう一度わきあがらせてくれるような最高の応援ソングでもあるわけです。
幕があがる ここから先は
胸に描いてたステージ
できっこないよって思ってたことも
踏みだせばほら叶うんだ
胸が熱くなるほど、まっすぐで力強いエールです。
Liella!のメンバーそれぞれが勇気を出して一歩踏み出した様子が鮮やかに描かれていることで、まるで曲を聴いている自分とLiella!のみんなとで一緒に前に踏み出したような一体感があると思いませんか?
筆者が個人的に気に入っているフレーズは二番のサビの部分
とっておきの私らしいフレーズを
いつか見つけられるように
初めてでも挑戦しては
祈るの どうか届いて!
どうか届いて! ですよ!?やばくないですか?
なにか夢を追いかけたことがあるひと、創作活動に携わったことのあるひとにはきっと分かってもらえる感覚だと思うんですけど、(こと創作において)ひとは孤独です。
届くかどうかわからない、できるどうか分からない不安のなかで、それでも夢を奏でたい心の熱さだけは胸に抱えていて、そうして祈るんです。どうか、届いて!
もうこの歌詞だけで胸がいっぱいになっちゃいます。泣きそう。
そして歌詞はこう続きます。
遥か遠くで流れてるメロディ
こぼさず耳を澄まして
知らない扉 開けていこう
いつまでも終わらせないよSymphony
ここでもまた強い願いと祈りが描かれます。
誰も夢へたどり着く正解の道を知りません。「遥か遠くで流れてる」「とっておきの私らしいフレーズ」は、遥か遥か遠くて、「こぼさず耳を澄まして」いなければ聞こえないほどかすかで、だけどいつかきっと到達して初めて、ふりかえった後ろに道ができていることに気がつくのでしょう。
だからこそ決意表明としての「いつまでも終わらせないよSymphony」が生きてきます。到達できるか誰も分からない扉だけど、いつかたどり着くまで「終わらせない」。そういう強い気持ちが表われた秀逸なパートです。
さらに歌詞は落ちサビからラストへ
ちっぽけな昨日までの私じゃない
奏で始めたんだ 夢を
一番のサビの繰り返しではありますが、二番の歌詞に補強されてより「自分自身を鼓舞する声」の側面が強調されているようです。
どこまでも広がってけ
ラララ ラララ ラララ さあ!
・・・・・・
新しい私
今、始まるよSymphony
もはや解説いらないですよね。
エモーショナルの高まりは曲のラストまで止まりません。
(ちなみに筆者は一番のサビにあるフレーズ「どこまでも広がれ!」を歌う伊達ちゃんの凛々しい声が大好きです。高まりが止まらない!)
と、いうことで。
『私のSymphony』については以上です。ここまで読んでくださりありがとうございました。
それでは、また次回お会いしましょう!
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(繰り返しますが当ブログで行っているのは歌詞中心の考察です。歌唱やアニメーションを含めた全体の考察とは角度が異なるため解釈はこれに限らないことを注釈します)