ラブライブ!スーパースター!!を語りたい!!!

ラブライブ!の歌詞を考察するブログです

Liella!『GOING UP』歌詞考察

f:id:uta_tonegawa:20210901145102p:plain

第11回Liella!歌詞考察『GOING UP

作詞:宮嶋淳子 作曲:秋浦智裕

今回はテレビアニメラブライブスーパースター!!挿入歌シングル『未来予報ハレルヤ!/Tiny Stars【第1話盤】』収録の『GOING UP』について語っていこうと思います。

(『未来予報ハレルヤ!』についてはこちらの記事にて『Tiny Stars』についてはこちらの記事にて紹介しています) 

 

さわやかさと勢いを感じる雨上がりのような一曲です。歌詞も洗いたての青空が目に見えるようで気持ちがいいです。サビのメロディも印象に残りやすい名曲なのではないでしょうか。

さて、歌詞の考察を始めましょう。

 

 風船が雨にうたれてころがる

 どこへ向かうか 分からないままで

 だけど大空を夢見てるよ

 君の笑顔がきらめいてゆれるから

 

 何度でも いこう!って声が

 聞こえるよ そのたび希望ふくらんでゆく

 

そのままな歌詞なので考察不要ですが、それでは記事にならないので少し紐解いてみましょう。歌詞に出てくる「風船」=心や気持ちと言い換えることができるでしょう。「君の笑顔」に励まされて大空を夢見て、だけどいまは雨に降られてあてもなく転がる誰かの心です。この誰かを仮に人物Aとしておきましょう。対する「」を人物Bとします。

ところで『始まりは君の空』でも人物ABの構図で考察を行ったのを覚えておられるでしょうか。あちらのふたりと『GOING UP』のふたりを同一人物として読むとエモみが増しますのでその線でやっていきましょう。というのも、『始まりは~』と『GOING UP』はとても良く似ているんですね。

始まりは~』において人物A始まりは君の空 空に描くのはどんなどんな夢か教えて」と歌います。『GOING UP』にて「だけど大空を夢みてるよ 君の笑顔がきらめいてゆれるから」と歌う人物Aと何か似通ったものを感じます。どちらの歌詞でも「空」「夢」「君」とキーワードが被っています。「君の空」「に描くのはどんな」「夢か教えて」と人物Bに憧れる構造≒「君の笑顔がきらめいてゆれるから」「大空を夢見てる」と人物Bに憧れる構造だと言えるでしょう。

続いて『始まりは~』にて人物Bは「ほら一歩目を一緒に飛ぼうよ(中略)信じようよ自分のチカラを」と人物Aを誘います。やはり『GOING UP』の歌詞中で「何度でも いこう!」と誘う人物Bと似ているように思えます。やはり『始まりは~』と『GOING UP』はコンセプトが似通っているようではないでしょうか。

(実際は作詞があちらは畑亜貴さん、こちらは宮嶋淳子さんなのでこれら考察は事実に基づいた妄想の産物です)

 

サビに進みましょう。

 

 雨上がりの青 とびたつのさ

 ふわり鮮やかに浮かび上がれ さあ!

 迷っても目を閉じればいつも

 まぶたの裏には 君が見えた

 

鮮やかな青が目に浮かぶような歌詞です。「まぶたの裏に」見える「」に憧れる気持ちのまま心は雨上がりの空へと「とびた」ちます。

 

 はじめての空はドキドキで不安

 ぼんやりすれば  さらわれる強い風

 だめだ無理だよと思ったとき

 また響くのさ 平気だよ!できる!と

 

 もう一度 上昇するんだ

 軽やかな心でくるり回り

 

始まりは~』における「君の空」=「まぶたの裏に」見える「」に憧れた人物Aは「はじめての空」へ飛びたちます。それは簡単なことではなくて、翼のない風船ではちょっとの風でも容易くさらわれてしまって、「だめだ無理だ」と悟りそうになってしまいます。それは現実的で賢い悟りなのかもしれません。

だけど「また響くのさ 平気だよ!できる!と

だから「軽やかな心でくるり回り」「もう一度 上昇するんだ

 

 目の前ひろがる 果てしない青

 渡れ この両手ミライにのばし

 ずっと変わらない大事な気持ち

 最後の最後にささえるんだ

 大好きだよ!

 

とっても好きな歌詞です。まぶたの裏に沁みるほど鮮やかな「果てしない青」が容易に想像できます。空は希望や未来の象徴でもあります。頼りない風船だけど、空へ向かいたい強い気持ちを「最後の最後にささえ」てくれるのは「ずっと変わらない大事な気持ち」、それこそ君のことを「大好き」な憧れの気持ちです。

 

 しゅんとさ、しぼんだって

 君と一緒ならとべる

 もっとさ、いくんだって

 舞いあがれ たかく!

 

だからこそ「君と一緒ならとべる」「もっと」「舞いあがれ たかく!」と歌詞は続きます。

 

 雨上がりの青 とびたとうよ

 ふわり鮮やかに浮かび上がれ さあ!

 迷っても目を閉じればいつも

 まぶたの裏には 君が見えた

 願いを抱きしめ とんでいくよ

 

 ララララ 夢を ララララ みようよ

 ララララ 夢を ララララ みよう!

 

注目するのは「雨上がりの青」なところですね。ついさっきまで「雨にうたれて ころが」っていた心が「ふわり鮮やかに浮かび上がれ さあ!」と、空を目指します。力の源は「迷っても」「まぶたの裏には 君が見えた」「願いを抱きしめ とんでいくよ」ということで「」=人物Bです。「」の存在が力になっていること、けれど飛び立つのは「」がひっぱってくれたからではなく、「まぶたの裏」に「見えた」に憧れる人物A自身なのは重要です。憧れを叶えるのは自分自身なのです。


と、いうことで『GOING UP』については以上です!

ここまで読んでくださりありがとうございました!!それでは、また次回お会いしましょう!

  Twitter始めました!良かったらフォローよろしくお願いします!

 

(当ブログで行っているのは歌詞中心の考察です。歌唱やアニメーションを含めた全体の考察とは角度が異なるため解釈はこれに限らないことを注釈します)