Liella!『未来予報ハレルヤ!』歌詞考察
第6回Liella!歌詞考察『未来予報ハレルヤ!』
作詞:宮嶋淳子 作曲:EFFY
2021/08/29更新(2番以降の考察を追記)
今回は8月25日発売予定のアニメ『ラブライブ!スーパースター!!』第一話挿入歌『未来予報ハレルヤ!』について語っていこうと思います。
(OP主題歌『Start!! True dreams』についてはこちらの記事にて考察しています)
みなさん、テレビアニメ第一話はもうご覧になりましたか?
毎日Youtubeでプレミアム配信されていることもあって、もう10回は見たよ!という方も多いかもしれません(!?)かくいう筆者もすでに100回は見返しておりま(せん)。かのんちゃんの気の強さと、ラ!主人公とは思えない「ばーか」「あー」等の発言に好感度が急上昇の第1話でした。可可ちゃんも良いキャラでしたねー。
それはそうとして、『未来予報ハレルヤ!』これもまた良い曲でした!
EFFYさん作曲ということで、ラ!サンシャイン!!では『MIRAI TICKET』『未来の僕らは知ってるよ』『僕らの走ってきた道は』『Brightest Melody』などの激エモ曲の作曲を担当するなど、ファンの方には馴染みのある方ですね。かくいう筆者も列挙した楽曲のどれもがお気に入りです。
作詞の宮嶋淳子さんはLiella!の『私のSymphony』(考察記事はこちら)から参加なさっている作詞家さんですが、なんとテレビアニメ2話の冒頭にある伝説的最強にかわいい反則の歌「はんばぁぐもいい~Foo!」の作詞もなさっているそうです。(※出典:ご本人のTwitter)
『私の~』の作詞からも分かるとおり、キャラクターやストーリーとの親和性が高い率直な歌詞を書かれる方です。今後、どんな名曲を送り出してくれるかとても楽しみですね。
さて、それでは『未来予報ハレルヤ!』の歌詞について触れていきましょう。
とはいえこちらの楽曲、まだ発売も配信もされていないんですねー。テレビアニメで放送された箇所から歌詞を耳コピしつつ、他の方がコピった歌詞を参照しつつ考察を進めていきましょう。
ちなみにこちらの楽曲が収録された挿入歌シングル第一弾の発売日は2021年08月25日です。ライブの先行抽選券も入っているそうなのでマストバイですねー。楽しみ!
まずはアニメ内で楽曲が使われた場面を振り返ります。
人前で歌えないと可可を拒絶したかのんですが1話ラストでヘッドホンを外して語ります。
「小さなころからずっと思っていた」
「わたしは歌が好き。ずっと歌っていたい」
「歌っていれば遠い空を どこまでも飛んでいける」
「暗い悩みも すさんだ気持ちも 全部力に変えて前向きになれる」
「いつだって歌っていたい」
「やっぱりわたし、歌が好きだ!」
そしてぐっと胸を握りしめ、その強い思いを歌い始めます。(この握りしめる作画がとっても良いんですよ)
大好きって いま叫ぼう
夢見るしかないでしょ
率直だからこそ、強い思いが伝わってくる出だしです。かのんを演じる伊達ちゃんの伸びやかな歌唱も耳に心地よいですね。
このとき、かのんのリュックサックに白い羽が”本人も気付かぬ間に”そっと落ちてくるのが情緒深い演出でした。そこからラブライブ!無印の第一話を彷彿とさせるミュージカル仕様の挿入歌が始まります。
ダメな自分にもやもやしてた
憧れまで隠して ごまかしちゃうほど
けどね ほんとは なりふりかまわず
頑張りたいわたしが 震えてたの
素直に読むなら澁谷かのんが胸中を率直に歌っているパートですが、アニメーションでは”なぜか五人そろって出演”しています。(制服は音楽科と普通科で別れている/なぜか『未来は風のように』ではみんな普通科の制服を着ている)
というわけで、あえてLiella!全員のための歌詞として読んでみます。
第二話までのあいだに可可とかのんについては、ある程度明らかになっている本編ですが、チサトや恋、すみれについてはほぼ情報がありません。かろうじてチサトについては『始まりは君の空』MVにて幼少期に何か自信を無くす出来事があったと受け取れる描写がなされていたり、恋については本編2話で母がスクールアイドルに反対していることが分かる程度です。すみれも幼いころに挫折を経験しているような描写がMVにありました。
『憧れまで隠して ごまかしちゃうほど』『ほんとは なりふりかまわず頑張りたいわたしが 震えてたの』このパートはもしかすると恋やちさとやすみれの心情にも通じるところがあるのかもしれません。アニメでは歌うかのんのそばで意味深に恋やすみれが踊っている場面があったり、ラストは全員が歌唱に参加しているあたりが、これはかのんだけの歌ではないことを示唆しているかもしれません。
交差点 はしゃぐ風
スカートひらり踊る
そのたび ときめいて
今ならきっと 変われる気がするから
アニメーションと歌詞の親和性が高いパートですね。
PVで3Dモデルを使用することが多いラ!ですが、こちらのシーンでもかのんちゃんは3Dモデルで描かれていました。動きの自然さやスカートの『ひらり踊る』ところに技術力の高さが現れていてすごいです。手書きのパートと3Dのパートの切り替わりに違和感がないことや、3Dもめっちゃかわいいところなど、ほんとクオリティすごいですよね!
にしても『交差点 はしゃぐ風』って秀逸な歌詞です。曲のテンポの良さも相まって『ときめいて』いる感情が聞き手にまで伝わってくるようです。
サビとラストのサビは同じ歌詞の繰り返しなので、ラストのみに注目します。
どんなに高い壁も 超えてゆくよ
大好きな気持ちにもう 嘘はつけない
泣いたっていいや 追いかけるよ
つまずきも羽にして 飛べるさ よっしゃ!
聞こえてくるよ 未来予報 ハレルヤ!
信じよう ハレルヤ!
考察するまでもないまっすぐな詩です。「つまずきも羽にして」は冒頭でも触れたアニメ内での台詞「歌っていれば遠い空を どこまでも飛んでいける」「暗い悩みも すさんだ気持ちも 全部力に変えて前向きになれる」に通じるものがあります。
このパートは『よっしゃ!』が印象的で、つい口ずさみたくなりますよね。耳から離れなくてずっと脳内リフレインしちゃいます。なんて幸せな時間!よっしゃ!
このあとLoveLive!のタイトルロゴの後「もしかしてわたし、歌えた!?」で次回予告に移ります。(ラストサビの「もう嘘はつけない」の部分、作画がかっこよくて震えました)
ひとつここで気になるポイントが。
『つまずきも羽にして 飛べるさ よっしゃ!』の部分ですね。この曲のタイトル『未来予報ハレルヤ』ということで、歌詞の一部が未来を暗示しているのではないか、と考えられるんです。そこで注目したのがラストのワンフレーズ『信じよう』の部分です。アニメだとそこで”つまづいて転びそうになって、踏みとどまる”動作が入るんです。そこから『ハレルヤ!』に繋がります。
もしこれが『未来予報』なのだとすれば、なんらかの挫折が今後描かれるだろうことが予想されます。(というか、まあシナリオの流れ的にあり得る展開ですよね)
大事なのはそれでも”踏みとどまる”ところまで書かれていること、そして歌詞には『つまずきも羽にして 飛べるさ』なこと、つまり『よっしゃ!』なので大丈夫! ってやつです。だって『聞こえてくる』んです。『未来予報』は『信じよう』『ハレルヤ!』なんですから。
2021/08/29更新(2番以降の考察を追記)
やっと『未来予報ハレルヤ!』のCDを手に入れました!群馬公演も先行抽選申し込みしたよー!よっしゃー!
では早速二番以降の歌詞も見ていきましょう。
1秒だってムダにできない
間違えたら悩まず方向転換!
不器用でもいい 前へ進まなきゃ
その分だけ見えるよ 次の景色
解説の必要がないほど前向きで真っすぐなメッセージです。「今ならきっと変われる気がするから」は1番のサビの直前の歌詞ですが、この「今」を逃さずチャンスに変えていこうとする前向きな姿勢がここでも貫かれています。
喧騒が 歌いだす
街にあふれるメロディ
こんなにもどきどきは
近くにいて背中をぎゅっと押すから
このパートの転調する箇所、気持ちいいですよねー。そして歌詞としても動きのある楽しい部分でもあります。「前へ進まなきゃ」と「走り出す」とき街の喧騒は歌に、メロディに変わって、胸の高まりと共に「背中をぎゅっと押」します。
大好きを連れてさあ
走り出すよ
(やると決めたら)
とことんでしょ!
歌があればなんでも
できるさ よっしゃ!
(胸いっぱいに)
響かせるハレルヤ!
歌うことが「大好き」で「歌があればなんでもできるさ」と胸に手を当てる少女(もしくは少年)が目に浮かぶようです。
どんなに高い壁も
超えてゆくよ
大好きなキモチにもう
嘘はつけない
(泣いたっていいや!)
追いかけるよ
つまづきも羽にして
飛べるさ よっしゃ!
(聴こえてくるよ)
未来予報ハレルヤ!
信じようハレルヤ!
このパートはTVサイズの歌詞考察にてすでに語っていますね。
本当は胸の中で「頑張りたい」気持ちが出番を待って「震えて」いたのに、「ダメな自分にモヤモヤして」「憧れまで隠してごまかして ごまかし」ていた「わたし」が、助走をつけて走り出して、果ては羽をつかまえて「歌があればなんでもできるさ」「飛べるさ よっしゃ!」「信じようハレルヤ!」です。熱いし眩しいし、きらっきらしてますね。
と、いうことで。
『未来予報ハレルヤ!』については以上です。
ここまで読んでくださりありがとうございました!!それでは、また次回お会いしましょう!
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(繰り返しますが当ブログで行っているのは歌詞中心の考察です。歌唱やアニメーションを含めた全体の考察とは角度が異なるため解釈はこれに限らないことを注釈します)