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Liella!『Tiny Stars』歌詞考察

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第10回Liella!歌詞考察『Tiny Stars

作詞:宮嶋淳子 作曲:秋浦智裕

今回はテレビアニメラブライブ!スーパースター!!挿入歌シングル『未来予報ハレルヤ!/Tiny Stars』収録の『Tiny Stars』について語っていこうと思います。

(『未来予報ハレルヤ!』(TVサイズ)についてはこちらの記事にて紹介しています) 

 

あの感動の第三話で披露された「クーカー」のデビュー曲、まさに名曲として誕生するべくして産まれた珠玉の逸品です。ちなみに珠玉という言葉には「小さくて美しい」という意味が含まれているので『Tiny Stars』に相応しい賛辞ですね(どやぁ)

 

では歌詞を紐解いていきましょう。

 

 駆け抜けるシューティングスター

 追いかけて星になる

 煌めけ! (小星星)

 

サビから入ります。「駆け抜けるシューティングスター」と、それを「追いかけて星になる(わたしたち)」の構図がこの曲全体を通して貫かれています。「煌めけ!」が決意表明みたいでかっこいいですよね!ちなみにですが、小星星とは中国語で「きらきら星」を意味するそうです。

 

 

 何も見えない夜空 ひとすじの流れ星

 キラキラまぶしい姿に 勇気をもらったよ

 

 いつかあんな風に なれる日がくるかもしれない

 希望が運んできたんだ 新しい季節のにおい

 

ここで出てくる「ひとすじの流れ星」は「何も見えない夜空」を駆けていることから、(当然ではありますが)実際の星ではなく象徴的な意味での「流れ星」だとわかります。たとえば、「何も見えない夜空」は俯きながら目を閉じて見える真っ暗な世界、なんて言い換えもできるかもしれません。そんな心象風景のなかで空を駆け抜けていく流れ星に出会ったら人生変わっちゃいそうですよね。それこそ「いつかあんな風に なれる日がくるかもしれない」と感じてしまうほどにです。

 

 そんな情動は次のパートにある「Hello My Dream」というフレーズにも現れています。

 

 Hello (Hello)My Dream

 ハジメテを始めよう(不安でも)

 行ける(平気) いつも(そうさ)

 絆がここにある

 

不安な胸を抱えたまま「いつかあんな風に」なりたいと願った希望に誘われて「ハジメテを始め」ます。決して強くはない小さな星たちが、不安でも「行ける(平気)」と自分を奮い立たせている歌詞です。

その強がりには根拠があります。「絆がここにある」から。テレビアニメ3話にてステージのうえで不安に呑まれそうだったかのん可可を彷彿とさせるようですね。作詞とアニメ脚本が丁寧にリンクされていて、この楽曲の本気度が伺えます。

 

 

 駆け抜けるシューティングスター

 追いかけて星になる

 止まらない 止まれないよ まだちいさくても

 

 ひとりじゃないから

 諦めないで進めるんだ

 立ち上がった数だけ光るTiny Stars

 煌めけ!

 

ところで「駆け抜けるシューティングスター」を「追いかけ」ているとしたら、追う星と追われる星で流れ星がふたつあることになりますね。きっといつか振り向いたときに自分たちも「駆け抜けるシューティングスター」だったことに気が付くのかもしれません。

だけどいまはまだ小さい星たちです。「立ち上がった数だけ光るTiny Stars」動き出すとき、めげないとき、「立ち上がった」とき、それは輝きます。「煌めけ!

 

 

 なにげない言葉が いつの間にか力に変わる

 だから全部ぶつけ合うの よろこびもかなしみも

 

 仲間と気持ちを共有する意味と取るのが素直ですがあえて「詩を紡ぐという行為≠表現すること」にフォーカスして歌詞を読みます。表現することってきっと喜びや悲しみ、何気ない言葉、ふとした表情、瞬間、それらが自分のなかに降り積もって生まれたキラキラした星の欠片の全てを「どうか届いて」(私のSymphonyより引用)と願いながら「ぶつけ」る行為なんだと思います。

 

 

 I Know(I know) the stars

 ひかりを知った目には(映ってるの)

 息を(切らし) 未来(つかむ)

 奇跡のものがたり

 

 「ひかりを知った」ら「息を切らし」「未来」掴むために走り出さずにはいられません。だってその目にはたとえ他の誰にも見えなくても「I know The Stars」「奇跡のものがたり」が映っているのですから。

 

 

 願いのせシューティングスター

 遠い空でまたたく

 届かない 届きたいよ もっとスピードあげて

 

 向かい風にまた

 心ごとさらわれそうでも

 ささやき合う そっと芽を出した想い 守ろう

 

 「願い」を乗せて輝く流れ星は遥かに「遠い空で」またたいています。「シューティングスター」は憧れの対象なのでしょうか、それとも希望の象徴なのでしょうか。「届かない」だけど「届きたい」から「スピードをあげて」先へと進みます。それでも速度があがるほどに挑戦するほどに「向かい風」は強くなります。進んでいるはずなのに、前よりも頑張っているはずなのに、突き進むからこそ「向かい風」は強くなるものです。いつか「心ごとさらわれそう」に感じることもあるはずです。だからこそ胸のなかに宿って小さな光を放つ「そっと芽を出した想い 守ろう」なんですね。

 

 

 信じてる(それだけじゃ)叶うわけないよ

 叶うまで(走るしかない)暗闇つきぬけて

 

強い決意を感じるパートですね。

 

 

 輝きのシューティングスター

 追いかけて星になる

 止まらない 止まれないよ まだ小さくても

 

1番の歌詞と2番の歌詞を経るとこのパートの意味合いが少し変わって見えませんか?「輝きのシューティングスター」を「追いかけて」「止まらない」「止まれない」「」ってつまり流れ星を追うもうひとつの新しい流れ星です。「信じてる」だけじゃ「叶うわけない」「届かない」だけど「届きたい」と願い、歌い、「スピードをあげて」きた新しい流れ星です。それはラストのサビの詩に現れています。

 

 

 いつまでも一緒に

 同じ夢見続けていたいから

 かたく手と手つないで行こう Tiny Stars

 煌めけ! 煌めけ!

 

タイトルにある「Tiny Stars」が、小さいけれど輝く星々がここにいます。「煌めけ!


ということで『Tiny Stars』については以上です!

最後に、今回は意図的に「駆け抜けるシューティングスター」が具体的に何を示すのかについて触れずに考察を進めました。アニメを踏まえるとそれは可可にとっての「サニパ」だったり、かのんにとっての「歌が好き」な気持ちや可可の存在なのかもしれません。だけど、それだけじゃないものが込められているように思いません? 具体的にしてしまったら零れてしまう何かがあるようで、今回はこのような扱いにしてみました。

 

以上!ここまで読んでくださりありがとうざいました!!それでは、また次回お会いしましょう!!!

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(当ブログで行っているのは歌詞中心の考察です。歌唱やアニメーションを含めた全体の考察とは角度が異なるため解釈はこれに限らないことを注釈します)